6月14(日)の礼拝式では、Oご夫妻の結婚10周年記念式を持ちました。
証し:恵みの上にさらに恵みを頂いた結婚生活10周年
「私たちはみな、この方の満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを受けたのである。」ヨハネ1:16
私たち夫婦が結婚10周年を迎えることが出来たのは、神様の恵みと憐れみによて支えられたからであることを教えられ、主の御名を心から賛美致します。私たちはそれぞれの母教会の牧師先生からの紹介で出会いました。双方の牧師先生は私たち各々の結婚のことをずっと祈り続けて下さっていました。先生方は世界宣教に重荷を持ち、SIM(Serving In Mission)という宣教団体を通して日本から宣教師を派遣している、同宣教団体の日本委員の同労者です。この先生方がインドネシアで行われたSIM東アジア会議の折に、一方の先生が結婚を考えている女子青年はいないですかと聞かれる中で、もう一方の先生が妻の名前を挙げて下さり、数日後にお互いのことが紹介され、お見合いが実現したのです。私たちはお互い全く知らない者同士でありましたが、お見合いと1度のデートで信仰の分かち合いをする中で神様の導きを実感しました。牧師先生より、目の前に与えられている人は神様が与えて下さった伴侶だという確信が神様から与えられているのであれば、お互いを自分の価値観で品定めをして自分の判断で決断することのないように、結婚の決意をすぐにでも固めるべきであることを教えて頂いていましたので、私たちが3度目に会った時に、夫の方が手紙を書いて「私は、この結婚を神様の御心と確信しております。私たちが結婚に向けて進むのであれば、結婚を前提とした交際をするのでは無く、今ここで結婚を決意して進みたいのです。そうでなければこのお付き合いはやめましょう」と言いました。妻の側ではその時驚きましたが、「その様にします」と応答しました。こうして私たちは、お見合後20日ほどで結婚の決意をし、約半年後に結婚式を挙げました。私たちにとって、神様の導きに信頼を置き、まだ見ていないことを見る前から信じることは、結婚生活で困難を乗り越え、祝福を頂ける為の堅い土台となってくれました。「それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となるのである。」エペソ5:31結婚した後も、夫婦が一心同体で歩むことの幸せを、数々の困難と失敗を通りながらも、教えて頂きました。自分のことを絶えず愛し、労わってくれる存在と一緒に歩めることは、私たちがそれまでの人生で味わったことのないはつらつとした心をもたらしてくれました。
毎日、遅くまでお互いのことについて時間を忘れて語り合えたことは、結婚生活の始めに味わった幸せの一つです。一方、結婚前には見えなかったお互いの違いが明らかになりました。夫は「今日は仕事で疲れ果ててしまった、人間関係も非常に厳しかった。私は妻の為にも働いているのだから、妻は当然私の苦労を良く理解し、励ましと労いの言葉をかけてくれるだろう。(そうするのが当然だ)妻は家で一人なのだから難しい人間関係もなく、週日は教会の集会に行って霊的な養いも受けているのだから問題無いだろう。」と考えて帰宅してくると、妻は「今日は体調がすぐれず大変な一日だったが、私は夫のことを覚えて何とか一人で家事をしてきた。し会社での仕事と違い家事は人からの評価と賞賛を得られない孤独なものだ。夫は今一つ私の苦労を理解していないようだから、今日は是非とも私の考えを夫に理解してもらいたい。」と考えながら帰宅を待っているのです。帰宅後、お互いが思っているような言葉を得られないばかりか、却ってお互いの不満をぶつけて相手を傷つけたり、怒らせたり、失望させてしまったことが度々ありました。わたしたちは自分が変わることを望まず、むしろ自分は相手にこれだけのことをしているから自分の過ちは大目に見てもらいたい、そして相手が変わるべきだ、と自分を正当化することが何度もありました。夫婦の衝突を通してお互いにいかに自我の強い罪深い存在であるかを思い知らされました。神様は恵みによってそれぞれに自分の罪を悔い改めて、自分の方から謝ることが出来るように私たちの心を柔らかくして下さいました。それに留まらず神様は私たちに相手の弱さを受け止めて、愛し包むことが出来るようにして下さいました。私たちの心に「自分がいかに疲れていようとも、妻/夫の状況を理解することに力を尽くし、それぞれの場で神様を生き生きと信じて歩めるように愛し励まし続けよう」という新しい愛の献身を与えて下さったのです。夫婦で互いに赦し合い、受け入れ合い、和解出来た時の喜びは、結婚生活の中で得た素晴らしい宝物です。私たち夫婦が神様の恵みに立ち返り続けることが出来たのは、自分達の力(愛の力や理解力)では無く、教会というすばらしい共同体の中で、御言葉によって絶えず教えられ、祈られ、悩みに耳を傾けてもらえ、霊的な励ましを与え続けて下さる牧師先生、教会の温かい交わりによって支えて頂いたからです。私たちに新しい命が与えられて大きな緊張と責任を覚えましたが、誕生した愛くるしい子供の姿を目の当たりにした時、感動の喜びが勝り、未熟な私たちに子供を育む使命を与えて下さった神様の恵み深さに感謝しています。その後さらに子供達が与えられる中で、子供達の世話や教育に費やす時間が増え、夫は仕事が忙しくなり、夫婦でお互いの状況や悩みを十分に理解するゆとりが減って来てしまいました。今年のコロナ危機と同時期に夫の持病が悪化し、会社の方も理解してくださり体調回復のために休業することとなりました。この時が丁度私たちの結婚10周年の時とも重なり、夫婦で時間をかけて主が守り導いてくださった結婚生活を振返り、お互いの今までの労苦を労い合う恵みの時となりました。同時にお互いの弱さや間違いを正直に認め、悔い改めることが出来ました。
私達夫婦は10周年の節目に与えられた主の恵みに感謝し、以下のことを特に大切にしながら夫婦で20周年を目指していきたいです。①私たちの出会いと結婚は宣教の働きの中で実現したものであることに感謝し、自分達の力を国内/海外宣教に注いでいく。②仕事と収入の因果関係(私が努力したから今の仕事につけている、私が働いたからお金をもらえ、働いた分だけもらえる)を切り、2つとも神様が与えて下さることを信じ、神無しで歩んでいる日本社会に神の国と神の義を打ち立てていくべく自分自身を神様に捧げて仕事をする。③私(夫)の神様の御前での歩み方が妻、子供、教会全体の歩みを左右することを自覚し、いつも神様の前に命をかけた応答をし続ける。④どのような時にも教会のお一人一人が神様の前に正しく歩めるように、家族で教会を支え仕えていく。⑤子供達が明確な悔い改めに導かれ、神様と教会の為に用いられる器として成長し、家庭の中で成される教育と訓練の過程と子供達自身が神の栄光を現すものとなることを常に目指しながら子供に教育と訓練を与える。⑥伴侶に対して常に新鮮な愛情を持って互いに仕え続ける。