私たちの教会の沿革
私たちの教会は、2009年3月に正式に東京の杉並区に誕生した比較的新しいキリスト教会です。2019年5月に10周年記念行事を持ちました。10年の歴史を振り返ってのスライドショウがブログの特別イベントにあります。
神の聖と義と愛に根ざした信仰者と求道者の集い
世界情勢は日々揺れ動き、私たちの周りの社会や私たちの心も汚れや不正や憎悪に満ち、愛が冷えてきています。しかし救い主イエス・キリストは天地万物の創造者なる神さまの聖と義と愛をこの世界にもたらしてくださいました。このお方を信じて、人生をお委ねするときに、私たちがどのような文化的、社会的に異なった背景から来ていても、また性格や個性がどんなに互いに異なっていても、神の家族として信頼し合い、赦し合い、助け合って歩み、信仰の家族を築いていくことができるのです。
家族の信仰の継承
聖書では「子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である」と教えています。誰でもキリストを信じるとき、その愛といのちの祝福は、家族全体に浸透し、又、結婚を通して新たなクリスチャン・ホームが誕生します。その生き生きとした麗しい家族の姿は、周りの社会全体に影響を与えるばかりでなく、次の世代にも良いインパクトを与えて行きます。何千年にも亘る神信仰の歴史の中で、キリストの救いの福音は家族から家族に伝えられ、個々の家族を変え、社会、国、世界を変えてきたのです。
文化と国籍を越えたキリストにある交流
日本でも益々多くの外国の方々が住み着いて仕事をされるようになりました。キリストの教会はその初期から、どのような文化的、社会的背景の人々にもオープンでした。それはキリストの犠牲の贖いは全時代の全世界の人々のためだったからです。私たちの教会も文化と国籍を超えた人々の親しい交流があり、これまでインドネシア、マレーシア、シンガポール、中国、ニュージーランド、オーストラリヤ、ドイツ、スペインなどの方々が様々な貢献をしてくださり、温かい親交が築かれています。
地域、東京、日本、世界への福音宣教
主イエス・キリストは死から復活して昇天される前、次のように言われました。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」教会はその置かれた場所から全世界に福音を宣教していくときに教会として力強く存続できるのです。
私たちの信仰
使徒信条
初期のキリスト教会は、異端的な教えがはびこる中、弁証と教育のため信仰の内容を簡潔な文章で表現しようと努力していました。現在の使徒信条は現在のフランス、ベルギー、オランダ、スイスに当たる当時のガリアで、紀元五、六世紀にできたものですが、その元となった古ローマ信条は二世紀の中頃までさかのぼります。
ローザンヌ誓約
キリスト教の世界宣教を促す、キリスト教徒の信仰宣言です。現代の福音主義キリスト教の中で最も有力な文書の一つです。1974年、スイスのローザンヌで開催されたローザンヌ世界伝道会議に2,300人の福音主義者が集い、この誓約を結びました。
ウェストミンスター小教理問答
これは、1640年代にイングランドとスコットランドの神学者によって書かれました。ウェストミンスター会議は、この教理問答と、ウェストミンスター信仰告白、ウェストミンスター大教理問答を作成しました。これらの三文書は、プロテスタントの偉大な教理の宣言です。
(単立)東京恵約キリスト教会の牧師
牧師・小川 堅(おがわ・けん)、夫人・真理子(まりこ)、子供三人
当教会は2022年10月より、これまで宣教師としてアフリカに派遣されていた小川堅師を主任牧師として迎えました。パスター堅の証をご紹介します。
1981年9月17日、私は宣教師の長男として生まれました。両親の宣教奉仕のため、幼少期は海外を転々として育ちました。幼い頃から聖書の御言葉を聞き、イエス様が私の罪のために十字架上で死んでよみがえられたことを信じていました。
小学校5年生のときに、持病だった喘息のために、大変苦しんだことがあり、その時初めて死と永遠の裁きという聖書が語る現実に恐れを覚えました。募る不安の中、母にそのことを打ち明けたのです。母はローマ書10章9-10節と第一ヨハネ1章9節を読み聞かせてくれました。「なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」、「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」こうして自分自身で初めてキリストを受け入れ、深い平安を心に感じたのです。
高校卒業後、私はカナダと米国に留学する道が与えられました。それは将来もしも、宣教師として国際的な働きに携わるならば、英語力と異文化経験が必要と考えたからでした。大学での学び、英語での日常会話やディスカッション、食事、人間関係は多くの刺激と喜びがありました。教会での様々な奉仕もするようになっていましたが、それにもかかわらず当時、日本で高校まで教育を受けてきた私は、英語で教育を受けてきた生徒と比べて、色々と無力感を覚えていました。
それから、主が私に御言葉を通して神の召しを明確なものとしてくださるように祈り始めました。そのような中、一つの御言葉を通して幾度も神様からの語りかけをいただきました。それはイザヤが神の召しを受けた箇所、イザヤ書6章です。
「私は、『だれを遣わそう。だれが、われわれのために行くだろう』と言っておられる主の声を聞いたので、言った。『ここに、私がおります。私を遣わしてください。』」(6章8節)
神様の召しに応答するイザヤの姿に心打たれ、自分の姿と重なりました。その御言葉を読んでいたときに、神様のイエスキリストにおける御業に感謝しつつ、感動を覚えました。その感謝に押し出されて、宣教への思いが与えられ、こうして、私は自分の生涯を神に捧げ、神の御言葉の奉仕者として歩む確信をいただきました。
その後、同じ世界宣教のビジョンを与えられ、将来のために祈り合っていた真理子と結婚し、SIM Internationalという宣教団体の宣教師として2011年10月よりアフリカ大陸へ遣わされました。その後、再び日本に導かれ、2022年4月に東京恵約キリスト教会の副牧師として招聘され、同年10月より牧師として歩んでいます。
当教会の協力牧師は、長年に亘って東南アジアで海外宣教に専心され、その後日本に戻り、教派・超教派の働きに従事してきました。小川国光協力牧師の入信と直接伝道への献身の証しを紹介します。
協力牧師・小川国光(おがわ・くにみつ)、夫人・裕子(ひろこ)
私は大学生のとき、将来広く世界を視野に入れた生き方を目指し英語力を伸ばそうとしていた頃、海外からの宣教師の方々にお会いし、聖書とキリスト教に触れ始めました。しかしクリスチャンには絶対にならないと公言していたのです。
その時期、私は青年期の深刻な悩みである理想と現実のギャップに気づき、人間不信に陥りつつあり、又、物理学を専攻していた関係で科学と信仰は対立するものだと考えていました。
しかし、クリスチャンになった友人学生の正直な言動に心動かされ、彼らが拠り所としている聖書を私も真剣に読むようになったのです。『なすべき正しいことを知っていながら行わないなら、それはその人の罪です』(ヤコブ4:17)という聖書のことばから聖書の言う罪について、また自分の罪がはっきり分かりました。
キリストは罪人の受けるべき恐ろしい刑罰を十字架の上で身代わりとなって受け、三日目に死よりよみがえり、今でも生きて執り成して下さっている主イエス・キリストを信じました。その後以前の理想と現実のギャップの悩みの解決が与えられ、更に信仰と科学の課題も正しく理解しました。
その後数年、熱心に教会奉仕と伝道に励む中、主の明確な語りかけがありました。『わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることはできません。』この厳しいみことばから、自分の愛する者たち以上に主を愛することの重要さを教えられ、大学付属の物理研究所での仕事と博士課程の学びを後にし、家族および結婚の話を後にしてシンガポールの神学校に向かったのです。1968年のことです。
その後、同じ信仰をもって福音宣教の召命を受けていた家内を紹介され、四人の子供が与えられましたが、一人は宣教地インドネシアで召されました。三人の子供たちはそれぞれ信仰の家庭を築き、海外、国内で神の使命に励んでくることができました。六人の孫が与えられています。
最終学歴
東京教育大学(現筑波大学)理学部物理学科修士課程卒、シンガポールDTC神学校卒、米国トリニティー神学校(TEDS)宣教学博士課程卒
著書
- 『宣教地に生きる:これからの海外宣教』1983年 いのちのことば社
- 『Asian Mission』(アジア異文化訓練センターの公式雑誌)の編集出版。1985年
- 『Unlimited Purpose: An Asian missionary tells his story』1986年 OMF
- 『自由とは』C.B. ハンソン著の翻訳。1993年 EFCJ
- 『ローランド・ビングハム:アフリカ奥地宣教にかけた生涯』J&J・ベンジ著の翻訳責任。2012年 SIM日本委員会
- 『陶器師の手の中で:世界宣教と弟子訓練』編集責任 2019年 SIM日本委員会
- その他、DTC神学校、Hayama Missionary Seminar、OMF、いのちのことば社、東京ミッシン研究所、SIM、EFCJ、JEA:日本福音同盟、EFA:アジア福音同盟、WEF:世界福音同盟、ASU:アジア聖書同盟などの出版書籍への寄稿多数。